2020/09/01 (更新日:2020/09/01)

小学高学年~中学生に多い成長痛について③

10代の成長痛③

先回(8月20日記事掲載)の続きです。

 

4.足関節外側の痛み/腓骨下端(外くるぶし付近)の骨端炎

図5 外側から見たくるぶし 腓骨下端

 

一般的に多く発症する靱帯損傷のみの損傷とは異なり、捻挫による靱帯損傷と骨端線離開を併発していることもあります。

 

ケガの後において内出血、強い腫れ、足をつけない程の強い痛み、安静時に痛みがある場合は、レントゲンによる骨端線離開の有無確定のため、整形外科の受診をおすすめします。

 

足をついた時、足を内側(内反捻挫)に捻ることで発症します。運動時の足のケガでは、最も多いケガであるとも言えます。

足関節は内側に捻りやすい関節構成のため、足の外側を痛めることが多くなります。

初めて受傷した場合で程度が軽症であっても、しっかりと施術をうけて運動療法による再発予防も含め完治させておかないとまた同じケガをくり返すことが多くなります。

早めにしっかりとみてもらいましょう!

また、ケガを放置してしまうと腫れと痛みが長期化することになりますので気をつけてください。

特に跳躍と着地動作の多い種目が受傷しやすく、多くの種目にあてはまります。

 

5.ひじ関節内側の痛み/上腕骨内側上顆の骨端炎

図6 手のひらを正面に向けて後方から見たひじ 上腕骨内側上顆

 

野球やソフトボール、ハンドボールのようなボールを投げる動作で発症することが多く、

投げすぎ、痛みや腫れを我慢して投球動作を継続してしまうと悪化しますので気をつけましょう!

 

特に野球の投手は注意が必要です。

軟式、硬式問わず小学生・中学生は、特に骨や筋肉がまだ未発達であるので投球回数制限を設けることで予防するとよいです。

投球時に痛みや腫れを感じたら即投球を禁止することが大切です。早期完治、早期復帰につながります。

 

 

<その他、成長期・スポーツ障害に多いケガや障害を紹介します>

手や足に多く受傷しやすく、特に10.足関節の捻挫が多く見られます。

 

6.足の内側の痛み・足の舟状骨の痛み/有痛性外脛骨/ふくらはぎの筋肉が硬い、扁平足、縦アーチ低下などが原因

 

7.ふともも・ふくらはぎの肉離れ/大腿二頭筋挫傷、下腿三頭筋挫傷/太ももの後ろ側に多い

 

8.突き指/末節骨裂離骨折・マレットフィンガー(伸筋腱断裂)/放置すると指先の関節変形を残すことがある。親指の以外の指に多い

 

9.肩関節周囲の痛み(スポーツ障害に多い2種)

 

・野球肩・リトルリーグ肩・投球障害肩/肩関節周囲炎

上腕骨骨端線離開、障害(骨のずれを生じることもある)/関節唇損傷/腱板損傷/肩関節周囲筋群の損傷

 

・インピンジメント症候群

投球動作時の痛み/野球の投手捕手に多く、水泳やテニスも発症しやすい/腱板や肩峰下滑液包の炎症

 

※肩関節周囲の症状は成長期に限らず、他にも多々あります。

 

10.足関節捻挫

地面や床に足をついた時に足首を内側に捻ることで受傷することが多い。運動時に限らず日常でも受傷しやすい。

外くるぶし付近の靱帯の損傷/内出血や腫れることが多く、重度の場合は、腓骨下端の骨折を併発することもある。

受傷後は、日常の移動で足にかかる負荷が強いので、松葉杖を使用することをおすすめします。

施術をうけずに放置したり、無理をして運動を行うことで状態が悪化して痛みや腫れが長期化することが多いので、しっかりと完治させましょう!

 

次回のブログ記事掲載では、

負傷(ケガ)後の応急処置、予防、受傷から復帰までについてお伝えしていきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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