2020/06/30 (更新日:2020/07/30)
小学3年生~中学生に身につけたい姿勢
先回の続きです。
青年期になる前に自分で正しい姿勢を身につけていきましょう!
1.悪い姿勢から全身に与える影響
姿勢が悪くなると毎日の生活の中でくせが習慣となって体になじんでしまい、ますます悪い姿勢が続いてしまい全身にさまざまな悪影響を与えてしまいます。
・心臓、肺機能を低下させる→呼吸が浅くなる。体力向上の妨げとなる。
・筋肉の柔軟性が低下→筋力向上を妨げ、運動能力の低下
・背骨がゆがむ・背中が丸くなる。(ねこぜ)→視界が狭くなり、視力低下につながる。身長が伸びにくくなる。
・座る姿勢が悪い→集中力が欠けてくる、勉強の継続力低下、学力が伸びにくくなる。
・全身バランスが悪い、左右の足の荷重が不均等→転びやすくなる。ケガをしやすい。運動能力を発揮しにくくなる。
2.ゆがみのあるせぼねの種類 先回6.25ブログ記事の骨模型図を参照にしてください。
姿勢の改善や気をつけないとますますゆがみが進行する傾向になります。
・横から見て背中が丸い。(ねこぜ)→やがて背中の骨(椎骨)がさらに後ろにゆがんでいく(胸椎後弯)
・横から見て顎(あご)が前に出ている、ういている→やがて首の骨(椎骨)がさらに前にゆがんでいく(頚椎過前弯)
・横から見て腰が反っている。→やがて腰の骨(椎骨)がさらに前にゆがんでいく(腰椎過前弯)・後ろから見てどちらかの肩が下がっている、左右不均等な肩→やがて背中の骨(椎骨)が右か左にゆがんでいく(側弯症)
3.身につけたい正しい姿勢の仕方
1)正しい姿勢 ポイントは胸を張ること
・立っている時 全身から見ると頭から 耳ー肩のつけね中心ー太ももの外側つけね(股関節大転子)ー膝の外側ー足の外くるぶし
・座っている時 床に座る時は、正座して背筋を伸ばして座る。
椅子に座る時は、①深く座り、背もたれに背中を密着させ背筋を伸ばして座る。②股関節と膝関節が直角になるように椅子の高さを調整する。③両足裏全体を床につける。④背中が丸くならないよう机に椅子をなるべく近づける。
自分自身の姿勢は、なかなか把握することは難しく、気づかないことが多いです。
家庭や学校でご両親、先生、友人に定期的に自分の姿勢がどうなっているかを見てもらったり、全身の映る鏡で前と横から見た自分の姿を確認することも良いでしょう。
自分のせぼねにゆがみがあるかないかの目安は、
1)後ろから見て左右の肩の高さが同じになっているか?
2)前かがみになった時に後ろから見て左右の背中(背筋)が同じになっているか?(後ろから見てもらう) 先回6.25ブログ記事の骨模型図を参照にしてください。
3)両手を背中にむけ左右の手指が同じくらいで背中に触れることが出来るか?
4)両手を真上に挙げて両手を合わせた時に左右の手指の差に違いがないか?
5)半年以上使用している靴の場合で左右の靴底のすり減りは左右均等にすり減っているか?または、すり減り方に内側や外側に偏りはないか? 先回2.21ブログ記事を参照にしてください。
1)~5)の中で該当することが多い場合は、特に背中のせぼね(椎骨)のゆがみがある可能性があります。また、姿勢が悪くなっている傾向にあると言えます。
※学生さんの保護者の方へ
本人への正しい姿勢の仕方や指導と正しい姿勢を維持するためのストレッチや筋トレ、その他ご相談などありましたらお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。