2020/07/07 (更新日:2020/07/07)
熱中症の基礎知識を知っておきましょう!
熱中症に気をつけて、予防対策をしましょう!
今回と次回の2回に分けてお伝えしていきます。
6月の梅雨時期から増え始め、高温多湿、真夏日、猛暑日が多くなる7月~8月にピークを迎えます。
参考にしてください。
↓
熱中症とは、
高温、多湿の環境に対して、体が適応できず体温がうまく調整できなくなることで、高体温となり、その結果、さまざまな臓器が障害をうけることによって発症する疾患です。
<熱中症の分類される4つの健康障害>
・熱失神
皮膚の血管が拡張することにより血圧が低下。脳への血流が減少することで発生します。
主な症状 めまいや立ちくらみ、顔の異常なほてり、顔面蒼白
・熱けいれん
発汗量が急激に増え、血中の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に発症します。
主な症状
足のつり(こむらがえり)、筋肉のけいれん、手足のしびれ、筋肉の硬直、筋肉痛
・熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給が追いつかなくなると発症します。体が脱水状態になることが原因で発症します。
主な症状
全身の倦怠感、おう吐、頭痛
・熱射病
体温が異常に上昇し、高体温(うつ熱)状態となり、中枢機能に異常をきたした時に発症します。
主な症状
体温が高い(40℃前後であれば大至急、救急車で搬送) 呼びかけ、刺激への反応が鈍い 意識がはっきりしない 言葉が不明瞭
ふらついている。
熱中症Ⅰ度(軽度)の場合は、
発症して、症状が徐々に改善している場合のみ現場の応急処置で良いですが、改善がみられない場合は、病院へ搬送した方が良いとされています。
典型的な症状
めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛・筋肉の硬直(こむらがえり)、手足のしびれ、気分の不快、意識障害はなし
熱中症は、正しい応急処置を施せば、回復を早め、重症化することを回避でき、後遺症も軽減出来ます。特にⅠ度(軽傷)の場合には、すぐに応急処置をすれば、身体的ダメージをさほど残さずに済みます。
応急処置として
図のように体を冷やし、体内にこもった熱をとるためには、体表近くの太い静脈がある部位を冷やすのが効果的です。
具体的には、
1)首の前側の両脇
2)脇の下
3)脚のつけ根の前面(鼠頸部)
この部位に保冷剤や氷のう、冷えたペットボトルをあてます。氷はできればタオルや、タオルがなければ衣服などでくるんであてます。
熱中症は、正しい応急処置を施せば、回復を早め、重症化することを回避でき、後遺症も軽減できます。特に熱中症Ⅰ度(軽度)の場合には、すぐに応急処置をすれば、身体的ダメージをさほど残さずにすみます。
まずは、以下の処置を行うことが先決です。
<具合が悪くなったら最初に行うべき6つの対処>
1)木蔭やエアコンがきいた涼しい場所へ移動させる。
2)衣服を緩め、体を締めつけるものを緩める。(ベルトなど)
3)足を高くして心臓への血流を増やす。
4)冷水をかけたり、煽いだり(うちわなど)して体を冷やす。
5)首の両脇と後ろ、脇の下、脚のつけ根(鼠径部)を氷のうなどで冷やす。
6)経口補水液、スポーツドリンクなど(現場になければお水)を飲ませる。
※ 参考文献 医師が教える 熱中症対策
次回も熱中症についての続きなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。