2024/06/18 (更新日:2024/06/18)
体組成③ 基礎代謝量
先回からの続きです。
⑥基礎代謝量
基礎代謝量とは、目覚めている状態で生命を維持するために必要な最小限のエネルギー消費量のことです。
基礎代謝量は、筋肉を増やすことで上げることができます。
<基礎代謝量が高まると>
1.多くのカロリーが消費され太りにくい身体につながる。
2.体温を高く保てる。
3.体内血流の滞りを予防できる。
<基礎代謝量が低いと>
1.脂肪が蓄積しやすくなり、肥満の原因となる。
2.生活習慣病を誘発する原因となる。
3.内臓脂肪型肥満により高血圧や糖尿病などの原因となる。
年齢別 | 15~17才 | 18~29才 | 30~49才 | 50~69才 | 70才 |
基礎代謝量 男性 | 1610 | 1550 | 1500 | 1350 | 1220 |
基礎代謝量 女性 | 1300 | 1220 | 1170 | 1110 | 1010 |
⑦除脂肪体重(LBM)
除脂肪体重とは、体重から脂肪を引いた値です。
筋肉、骨、内臓、血液などで構成され、50%程度を筋肉が占めます。
筋肉量の指標となります。
<例> 体重60kg、体脂肪率18%の場合の除脂肪体重(LBM)は、
60kg×18%÷100=10.8kg
60kg-10.8kg=49.2kg
※除脂肪体重(LBM)を効率よく増やすには、運動(筋トレを中心に)・栄養・休養の3つの要素を揃えることが大切です。
除脂肪体重の平均は男性:53kg、女性:36.4kgになります。
<除脂肪体重が高いと>
筋肉量が多く、エネルギーを効率的に消費するため、基礎代謝も高くなる。
<除脂肪体重が低いと>
筋肉量が少なく、基礎代謝が低すぎる可能性が高い。
⑧皮下脂肪
皮下脂肪とは、皮膚の下の皮下組織に蓄積する脂肪のことです。
外的刺激から体を守るクッションの役割や体温維持の働きもしています。
皮下脂肪は、皮膚と筋肉の間に蓄積し、
お尻や太ももなどの下半身や二の腕やお腹まわりなど動かさないところに集中してつきやすいのが特徴です。
また、一度ついてしまうと減らしにくいのも特徴です。
皮下脂肪が多い肥満体型を洋なし型と呼ばれています。
性別 | 皮下脂肪率の平均・適正値 |
男性 | 8.6~16.7% |
女性 | 18.5~26.7% |
男性は16.7%以上、女性は26.7%以上を超えると皮下脂肪が高いとされています。
皮下脂肪が蓄積すると無呼吸症候群、関節痛、月経異常などが挙げられます。
⑨内臓脂肪
令和6年5月8日のブログ内臓脂肪面積をご覧ください。
次回も体組成④の体水分率、骨量をお伝えしていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。